斉藤太一です
第13章 再会と約束
しずくの声が
少し小さくなって
僕は
眼鏡をかけて
かすみに
視線を合わせると
かすみは
しずくの頭を
何度も何度も
優しく
なでながら
僕を見上げた
「か、かすみちゃん
しずくちゃんは
何も
悪くないんだ
だから
しずくちゃんを
叱らないで
僕が
僕が勝手に
僕が
あやまるから
しずくちゃんは
いい子だったんだ
だから・・」
「斉藤さん」
「・・はい」
「相変わらず
・・・優しいですね」
「・・・・」
「私こそ・・・
・・ごめんなさい」
そう言って
かすみは
しずくの目を見た
しずくに
僕のことを
おとーさんだと
教えたことを
謝っているんだと
思った
そんなこと
気にしていないよ
僕は
うれしかったんだから
そう
言いたかったのに
かすみに
「斉藤さん」と
呼ばれただけで
僕はまた
メガネを
くもらせてしまった
「しずく・・
ママ
すごくすごく
うれしいよ
しずくが
パパを
連れてきてくれたの?
ありがとうね
しずく・・・
ママは
ママは
ずっと勇気がなくて
パパに
お手紙出せなかったの・・・
しずく
ありがとうね・・・」
「・・ママ・・・」
少し小さくなって
僕は
眼鏡をかけて
かすみに
視線を合わせると
かすみは
しずくの頭を
何度も何度も
優しく
なでながら
僕を見上げた
「か、かすみちゃん
しずくちゃんは
何も
悪くないんだ
だから
しずくちゃんを
叱らないで
僕が
僕が勝手に
僕が
あやまるから
しずくちゃんは
いい子だったんだ
だから・・」
「斉藤さん」
「・・はい」
「相変わらず
・・・優しいですね」
「・・・・」
「私こそ・・・
・・ごめんなさい」
そう言って
かすみは
しずくの目を見た
しずくに
僕のことを
おとーさんだと
教えたことを
謝っているんだと
思った
そんなこと
気にしていないよ
僕は
うれしかったんだから
そう
言いたかったのに
かすみに
「斉藤さん」と
呼ばれただけで
僕はまた
メガネを
くもらせてしまった
「しずく・・
ママ
すごくすごく
うれしいよ
しずくが
パパを
連れてきてくれたの?
ありがとうね
しずく・・・
ママは
ママは
ずっと勇気がなくて
パパに
お手紙出せなかったの・・・
しずく
ありがとうね・・・」
「・・ママ・・・」