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斉藤太一です

第13章 再会と約束

若い子が
するような
お化粧をしていないからか


エプロンを
しているからか


しずくが
そばに
いるからなのか




かすみは


7年前とは違って
大人っぽくなっていて




僕の胸は
どきどきとした




僕は
自分のことを
7年前と
あまり変わっていないと
思うけど


かすみは

すごく
大人になっていて




なんだか


僕とかすみの年齢差が
縮まったような
気がするのは


僕だけなのかな・・・





かすみを
助けてあげたい

そんな純粋な気持ちから
ここまで
来たのに




かすみを
見た途端



僕は



また



あの頃のように
かすみに
恋心を抱いていた





いったい

かすみは



何歳なんだろう・・・





しずくに
手を引かれながら
ダイニングキッチンにある
椅子に座ると



かすみは



「暑かったから
喉、乾きましたよね?」



そう言って

冷蔵庫から
アイスコーヒーを
取り出した



その
アイスコーヒーを
見た瞬間


僕の胸が
高鳴った

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