斉藤太一です
第14章 変わらない僕・変わらない君
それから
かすみは
ゆっくりと
頭をあげ
僕に
顔を見せてくれた
「斉藤さん…」
「うん?
どうしたの?」
精一杯
優しい声で答えた
「しずくに…
しずくに
斉藤さんが
パパだよって
教えてしまって
勝手に
そんなこと
言ってしまって
すみませんでした…」
かすみは
やっと
僕の目を見てくれて
そして
ぎゅうっと
唇を噛んだ
そんな
かすみに
僕は
目尻を下げて
微笑んでみせた
「ありがとう
かすみちゃん」
「えっ…」
「僕はね
しずくちゃんに
おとーさん
なんて呼んでもらって
すごく
嬉しかったよ
どんな理由があるのか
わからなかくて
最初は
戸惑ったんだけどね
しずくちゃんのママが
かすみちゃんだって
分かって
僕は
もっともっと
嬉しかったんだよ?
だから
謝るなんて
そんなこと
しなくていいんだ
僕は
うれしかったんだから」
「斉藤さん・・・」
かすみは
少し
目を潤ませたけど
僕の前で
泣きたくなかったのか
何度も何度も
目をパチパチさせて
小さく
何度もうなずいた
それは
ありがとうって
意味なのか
わかりましたって
意味なのか
僕には
わからなかったけど
やっぱり
今でも
強がりな君を
たまらなく
守ってあげたいと
思った
かすみは
ゆっくりと
頭をあげ
僕に
顔を見せてくれた
「斉藤さん…」
「うん?
どうしたの?」
精一杯
優しい声で答えた
「しずくに…
しずくに
斉藤さんが
パパだよって
教えてしまって
勝手に
そんなこと
言ってしまって
すみませんでした…」
かすみは
やっと
僕の目を見てくれて
そして
ぎゅうっと
唇を噛んだ
そんな
かすみに
僕は
目尻を下げて
微笑んでみせた
「ありがとう
かすみちゃん」
「えっ…」
「僕はね
しずくちゃんに
おとーさん
なんて呼んでもらって
すごく
嬉しかったよ
どんな理由があるのか
わからなかくて
最初は
戸惑ったんだけどね
しずくちゃんのママが
かすみちゃんだって
分かって
僕は
もっともっと
嬉しかったんだよ?
だから
謝るなんて
そんなこと
しなくていいんだ
僕は
うれしかったんだから」
「斉藤さん・・・」
かすみは
少し
目を潤ませたけど
僕の前で
泣きたくなかったのか
何度も何度も
目をパチパチさせて
小さく
何度もうなずいた
それは
ありがとうって
意味なのか
わかりましたって
意味なのか
僕には
わからなかったけど
やっぱり
今でも
強がりな君を
たまらなく
守ってあげたいと
思った