斉藤太一です
第14章 変わらない僕・変わらない君
僕は
かすみの腕を
少し
ひっぱり
もう一度
玄関の中に
かすみを移動させ
玄関のドアを閉めた
玄関の中は
とても狭くて
かすみは
すぐ
僕の側に立っていて
胸が高鳴った
「しずくちゃんの事だけじゃなくて
かすみちゃんの・・
かすみのことも
聞きたいんだ
仕事のことも
友達のことも
悩みも・・・
7年前
聞けなかったことも
ごめん
ごめんね
気持ち悪いかな
ほんと
ごめん
でも
また
よかったら
会って欲しいんだ
よかったら
しずくちゃんも
一緒に・・・・」