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斉藤太一です

第16章 ぶつける感情・吐き出す感情

クリーニング店は
昼休みに
一度店を閉める



基本は
12時から13時。


お客さんが
ひかないときは
ズレることもある


その
一時間の間に
しずくの通う学校まで
往復するつもりだ



行ったら
すぐに
帰ってこないと
間に合わないんだけど


それでも

僕は
行くつもりだ




昨日の夜

何度も
かすみに
メールしようとしたけど

結局
僕は
メールすることができなかった




しずくを
僕から遠ざける理由を
聞くのが
怖かった


二度と
会わせたくないと
言われるのが

怖かった




予想していても
それは
確実なことじゃない


それに
すがってる僕は

本当のことを
聞きたくなかったんだ





でも


どうしても
しずくに
手を振ってあげたくて



もし

しずくが
僕に
気付かなくても


僕が
しずくを見つけて


今度
会った時に





運動会で
しずくを見つけたよ









言ってあげたくて…






今度

会えるかどうかなんて




わからないんだけど…。

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