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斉藤太一です

第3章 大人って・・・つまらないね

「じゃあ・・なんで生きてるの・・」




いつも
そう


君は
そうやって
僕が困ってしまうような
質問ばかりするんだ




「死ぬ理由も…ないから…かな」





「…そう…」




そんなことを
口にする君の腕には



リストカットの跡が

たくさんあったね




とても痛そうで

とても悲しそうで




とても





寂しそうだったよ





言えなかったけどね






ずっとずっと

言えなかったけどね





もう

しちゃダメだよって



僕は

言いたかったんだよ

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