無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

電気が
消えて

暗闇に包まれると



まだ


かすみが
何も話していないのに




こみ上げるものを
耐えられなくて

涙が流れた





そして

かすみの
大きく息を吸う
音が
聞こえた






「・・斉藤さん・・・」








「・・」













「遅いよ」













「・・え？」
















「もっと・・・



もっと
早く言ってくれたら
よかったのに・・




斉藤さん優しいから


だから
しずくに
優しくしてくれてるんだって
思ってた




だって






私に


付き合って欲しいって

言ってくれなかったから




好きだなんて

言ってくれなかったし…






私も





斉藤さんのこと










好きなのに」