斉藤太一です
第16章 ぶつける感情・吐き出す感情
そう
君は
僕が
答えを出せないことに
いとも簡単に
答えを出してしまう
天才。
どこまでも
君は
カッコ良く
僕は
どこまでも
かっこ悪い
こんな僕で
かまわないなら
全力で
君を守るよ
全力で
しずくを
愛すよ
全力で
抱きしめたい
暗闇の中
テーブルに
足をぶつけながら
僕は
かすみの
側に座り
手首を握る
かすみの手を
そっと握った
抱きしめてもいい?
そう
聞きそうになったけど
そんなこと
聞かないでと
叱られそうで
僕は
そっと
かすみの
肩に手を置き
優しく
僕の胸の中に
かすみを
抱き寄せた
ありがとう
神様