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斉藤太一です

第19章 最終章・・・そんなのいらない

「しずく・・」



「・・ん?」





しずくは
空の星を見上げながら

そっけない
返事をした





「彼でも・・できたのか?」




「ん~・・どう・かなぁ・・」




曖昧な返事だ

その話は
したくない

そう遠回しに
言われてる感じがした




「ママが

心配してたよ」





「ふ~ん・・

じゃあママが
そう言えばいいのに」





「ママは・・

言いにくいんだそうだ」





気にしてるんだよ

しずくを
17歳で生んだことを…






「・・・・」








「しずく



この場所はね




僕と

ママが出会った場所なんだよ」







「えっ・・・」





興味のある
話しだったのか

目をそらしていた
しずくが
僕の目を見た





「ママはね

いつも
ココにこうして
座っていてね



いつも・・・


寂しそうに
してたんだよ」





僕も



寂しそうに
していたと

思うんだけど





「え、それで

もしかして・・・」






「ん?」






「おとーさん

もしかして



ママのこと
ナンパしたの?」




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