テキストサイズ

斉藤太一です

第21章 運動会


しずくが
2年生の運動会


しずくは
運動神経がよく
活発で
走るのも早い


だから
運動会は
とっても大好きだ


朝から
すごくはしゃいでいたし

お昼のお弁当の時間には
ひとりで走る競技は
どれも1番や2番で
体操服の袖に
金色や銀色のシールを
貼ってもらうと
満足そうに笑った



「おとーさん」



「ん?」



「あと一枚シールもらったら
全部そろうから
がんばってね!!」




「あ・・う、うん」




午後からは
親子競技があり


僕は
しずくをおぶって
走ることになっていた




「絶対一番なろーね!!」




「が、がんばるよ」




あぁ、そうだ



溜息は
この瞬間から
はじまっていた気がする






とにかく

僕は





運動が苦手だ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ