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斉藤太一です

第22章 赤ちゃん



かすみが
二度目の痙攣の後

僕が
正方形の袋を破ると


かすみが
僕の手に
手を添えた


「かすみ?」


「……」



「僕の遺伝子なんて
必要ないんだよ

しずくは
僕の娘なんだから

しずくは
僕とかすみの
子供なんだから」




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