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斉藤太一です

第4章 番号教えて

「え?・・・」



あの時
僕は
本当に驚いたよ


まさか
そんな言葉が
返ってくるなんて




思っていなかったから




そんな言葉に
どう言葉を返せばいいのか


僕は
わからなかったよ


そんな言葉に
返す言葉なんか



用意していなかったんだ





君は
まだ僕をみつめたままで

なんだか
いろいろ考えてるみたいだった



「やるじゃん」


そう言われたけど
やっぱり・・


軽蔑されたかな・・・


やっぱり




気持ち悪いと
思われたんだろうか・・・



そう思うと
君の目を見られなくなって



僕が
君から
目をそらしたんだったね



僕は
うつむいたまま
コーヒーカップを
見ていたんだ


ごめんね


君の
次の言葉が
こわくて



何も


話せなくなったんだよ



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