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斉藤太一です

第6章 隅っこと隅っこで

ベットに
横たわると

君は
すぐに目を閉じていたね


そんなに具合が悪いのに
どうしてココに
来ちゃったのかな


なにか


話したいことが



あったの?





「かすみちゃん

寝てもいいからね


時間
言ってくれたら

僕、起してあげるから



それと・・


何か・・飲む?」





かすみは

横向きに
寝がえり

僕の方を向いて




「何もいらない・・・」




そう言って


また

目を閉じていたね




熱がないかどうか

おでこに
手をあてたりしたけど

そうでもなさそうで・・





「・・斉藤さん・・」




「なに?」






「目は閉じてるけど

私・・寝てないから・・」






「・・うん・・・わかった」






わかったけど







だから・・なに?






どうしたらいいのかな・・・僕。

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