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斉藤太一です

第8章 大人になりたい








大人になりたいと言った君は

やっぱり
未成年なんだね





僕は

君の歳も

学校のことも

住んでいるところのことも

両親のことも




何も聞かなかった




聞けば

君が

もう

来なくなってしまうような





そんな気がしていたから。




いや

本当は
怖かったのかもしれない




君が

予想以上に
若かったら

どうしようって




思っていたのかもしれない






「大人になりたい」





うん




そうだね





早く大人に

なって欲しいな






そして




君と
大人の話がしたい



君と








君と僕の

恋愛の話を




したいんだ






かすみが








好きなんだ

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