嘘
第3章 横顔
桃子「先輩、大丈夫ですか?」
結衣「だっ…大丈夫…」
桃子「お水持って来たんで飲んでくださ
い」
結衣「あぁ…ありがとう…」
水を飲み酔いを覚ました結衣
夜風に当たっていると気持ち良かったが
同時に眠くなり
結衣は…
結衣「ん…なんか…寝そう…」
寝ちゃいけない
寝ちゃいけないと思っても
睡魔に襲われ、いつの間にか眠ってしま
った
結衣「…」
それからの事はよく覚えていない
だけど目を覚ますと…
結衣「…ぅ…んんっ…あれっ?」
見慣れた天井
自分が今いる場所は自分家
住み慣れた家のベッドの上だった
結衣「痛ったぁ…頭痛い…あぁでも私…
ちゃんと帰れたんだ」
酷く酔っ払っていたが
ちゃんと家に帰り服脱いでいた
うっかりスーツのまま寝るとシワになり
戻すのが大変だから
安心した結衣
だけど真実は違った
本当は…
結衣「…!!」
モゾモゾと動く布団
部屋には自分しかいないはずなのに
何故…