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第14章 自業自得



篤「さくら!!」

さくら「…やっと来た…遅いよ」

篤「…ごめ…!?」

さくら「…」


糸が切れたように
さくらは地面に倒れ込んだ

体は冷え唇は真っ青に
救急車ですぐに病院に運ばれたが
肺炎を引き起こし後遺症で両耳が難聴に
なった

かろうじて右耳は聞こえるようになった
だけどそれも補聴器がある前提
補聴器で微かに…


それ以来
篤はさくらの側いた
友達として恋人として家族として


さくら「篤さん、10年間本当にありが
とう」

篤「さくら…」

さくら「私ならもう大丈夫だから」

篤「…」

さくら「だから」

篤「結婚しよう、俺と」

さくら「…」

篤「俺じゃあダメ?ダメかな?」

さくら「…ううん」

篤「絶対に幸せにするから」

さくら「…うんっ」

篤「…」


さくらを抱きしめ覚悟を決めた篤
もう絶対に立ち止まらない
振り返らない

彼女の為に
篤も嘘を付き続ける


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