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第17章 物語の始まり



篤「…帰ろう」


これ以上
ここにいたら危ない

理性が保てる内に帰ろうとした篤
だけどそれを…


結衣「帰っちゃぁ…ダメっ…」

篤「!!」


彼女が引き止められた
寝ぼけての行動だったが嬉しくて
俺はされるがまま彼女の腕に身を任せて
いた


結衣「んんっ…」

篤「…」


彼女に誘われるまま
彼女の布団にそっと潜り込んだ

ずっと見ていた
ずっと触れたいと思っていた
その彼女が今目の前にすぐ近くにいる
触れられる


篤「…」


だけど触れなかった
今はただ彼女の側で眠るだけ
このまま眠り自分が先に目覚めたら帰る
だけどもし…


篤「…深沢」

結衣「んんっ…」


もし彼女が先に目覚めたら
その時は…


篤「その時は覚悟してろよ」

結衣「…」


そして数時間後、先に目覚めたのは…


結衣「…ぅ…んんっ…あれっ?」


結衣だった


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