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第5章 気になる彼女



慶一郎「結衣、こっち座りなよ」

結衣「ありがとう」

篤「…」


右側に男性が座った為
右から慶一郎、結衣、篤、さくらの並び
で座った

何故、結衣の隣にさくらではなく
篤が座ったのか…


結衣「…」

篤「何」

結衣「彼女と席変わって下さい」

篤「無理」

結衣「上司が隣にいたら映画に集中出来
ないじゃないですか」

篤「無理なものは無理、なっ」

さくら「結衣さん、ごめんなさい」

結衣「でも」

慶一郎「結衣、始まるよ」

結衣「…」


席替えをお願いしたが
叶えられず上映が始まってしまった


結衣「(小声)変な事したら大声出すか
ら」

篤「(小声)勘違いするな、誰もお前の
隣に座りたくて座ったわけじゃないんだ
よ」

結衣「…最低っ」


映画の上映中
結衣は出来る限り慶一郎の方に体を寄せ
篤の行動、視線に警戒した

だけど…


篤「さくら…」

さくら「大丈夫、ありがとう」

結衣「…」


篤は結衣の方など一度も見る事なく
事あるごとに彼女の耳元で
囁いていた


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