嘘
第6章 まだ間に合う
結衣「資料室行って来るね」
桃子「は~いっ」
結衣「…」
作業を一時中断し
資料室へ一人向かった結衣
資料室は過去の雑誌や取材ノートなど
色々な写真や資料が収められ
重宝されている
結衣「よっ、と」
必要な資料を集め
しばらく目を通していると
ドアが開き誰かが資料室へ入って来た
資料室には毎日
数人の人が出入りする為
特に気にする事なく資料を読み続けてい
た結衣
だけど相手は…
篤「眉間にシワ寄ってるぞ」
結衣「!!」
篤「何そんな驚いてるんだよ」
結衣「…別に」
篤「…」
ここは会社
大丈夫だとは思うが
篤とは一定の距離を取り作業を続けた
結衣「…」
篤「そんなに警戒するなって、それとも
期待してるのか?」
結衣「なっ違、違うわよ!!」
篤「そうか、それなら…」
結衣「…!?」
篤「結衣の期待に応えないとな」
結衣「な…」