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第6章 まだ間に合う



結衣「よ…」

篤「…」

結衣「呼び捨て…に…しないで…」

篤「何で」

結衣「なっ…何でって…」


少しずつ距離を詰められ
必死に強気な平気なふりをする結衣

だけど本当は
心臓はバクバク目は泳ぎ
挙動不審だった


篤「…」

結衣「それは…だっ…んんッ!!」


逃げられないよう壁際に追い込まれ
強引にキスされた

篤とキスするのは
あれ以来


篤「口開けて」

結衣「んんッ、ぁ…っ、やぁ…」

篤「…強情な奴」

結衣「ンッ、んんッ」


再び触れ合った事で
あの日の熱が鮮明に甦ってきた

忘れていた
忘れなければいけない
あの日の、たった一度の過ちが…


篤「結衣…」

結衣「…っ、だめ…だって」


今ならまだ戻れる
今なら一夜の過ちで終わる
でもここで篤を受け入れてしまったら
終わる

完全に終わってしまう
何もかも…


篤「結衣」

結衣「…っ」


脅されてるわけじゃない
逃げようと思えば逃げれる状況だった

だけど結衣は…


結衣「ンッ…ぁ、んんッ…」

篤「…」


篤を受け入れてしまった


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