嘘
第6章 まだ間に合う
篤「本当に?」
結衣「…っうう」
結衣の反応を楽しみながら
太股に触れる篤
普段はパンツ、ズボン率が多いのだが
今日はよりによってスカート
生地自体も柔らかく
広がる素材で
篤「本当お前は強情だな」
結衣「…ほっといて」
篤「でもだからこんなに気になるのかな
お前の事…」
結衣「えっ、今何て…」
篤「…」
ほんの一瞬
素の篤が見えた気がした
仕事の時でもプライベートの時とも違う
本来の篤の姿が見えた気がした
一瞬だけ…
結衣「篤さ…」
♪~(携帯の着信音)
結衣「!!」
篤「…」
その時
篤の携帯が鳴った
まるで二人を邪魔するかのように…
篤「…もしもし」
結衣「…」
電話に出ている内に
結衣は急いで服を直し資料室を出た
流されてしまったがギリギリ
してはいない
次からは気をつけよう
悪あがきのように自分に言い聞かせる
結衣だった