嘘
第7章 招かれざる客
篤「…ありがとう」
結衣「!!」
篤「ありがとう、結衣」
結衣「…」
しばらく見つめ合い
どちらからともなく唇を重ねた二人
時間的にそろそろ
慶一郎が買い物から帰って来る
だけど…
結衣「んっ、んンッ…」
篤「…」
結衣「んぁ…ンンッ」
床に押し倒され
抱き合いながらキスを続けた
本当はいけない
こんな決定的な場面を見られたら
何も言えないし見られた瞬間、何もかも
終わる
頭ではわかってるのに止まらない
止められなかった
篤「…結衣っ」
結衣「ハァハァ…っ…んンッ!!」
唇を重ねたまま
手探りで服を脱がしていく篤
服の上からではなく直に触れられたら
胸のドキドキが
体の熱が
篤に伝わりそうで
照れ臭くて恥ずかしかった
篤「すごい…ドキドキしてる」
結衣「っ…」
篤「俺も一緒」
結衣「!?」
篤「俺も…俺もドキドキしてる」
結衣「…ぅんっ」