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第8章 黒い陰



そしてライブ当日


慶一郎「結衣、今日仕事終わったら」

結衣「あっごめん、今日はちょっと残業
で遅くなりそうなの」

慶一郎「そっか」

結衣「うんっ、ごめんね」

慶一郎「残業なら仕方ないよ、仕事頑張
って」

結衣「ありがとう」


少し罪悪感はあったが
ライブに行くとはいえ目的は仕事
結衣は今晩は仕事として篤と行動する事
を誓った


篤「準備出来た?」

結衣「はいっ」

篤「向こうのスタッフには話してあるか
ら」

結衣「わかりました」


仕事終わり
ライブ会場へ向かった二人

会場には若い男女、特にカップルが多く
その中に混ざれば結衣と篤も
カップルに見えた


結衣「カップルが多いですね」

篤「恋する気持ち、恋人同士の気持ちを
テーマに歌ってるからな」

結衣「この曲も?」

篤「この曲は違う、これは男女の縺れを
歌った曲で彼女には珍しい曲だよ」

結衣「…」


今歌われている曲は
叶わぬ恋、親友の恋人に惹かれ
諦めようとするが諦め切れず最終的には
不倫関係に

そんなダークな曲だった


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