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第8章 黒い陰



理香「あははは」

慶一郎「理香、お前笑いすぎ」

理香「だって、あははは」

結衣「…」


会話に入れず
結衣は料理を食べ続けた

正直、帰りたかったが
彼女の自分が帰るわけにいかず
不機嫌なのがバレないよう我慢するしか
なかった


結衣「…」

理香「あの」

結衣「!?」

理香「慶一郎の彼女ですよね?」

結衣「…そうですけど」

理香「やっぱり、はじめまして理香です
慶一郎とは小中と同じクラスで幼なじみ
なんです」

結衣「そうですか…」


慶一郎が席を外した途端
笑顔で結衣に話しかけてきた理香

結衣が慶一郎の彼女と認識しながらも
慶一郎とは幼なじみだと
自慢げに話す理香


一体、何を考えているのか…


理香「慶一郎とは飲み友達でよく相談に
乗ってもらってるんです」

結衣「飲み友達…」

理香「はいっ、でも慶一郎ってああ見え
てお酒に弱いから酔うと大変で」

結衣「…」

慶一郎「何の話し」

理香「慶一郎が酔うと大変って話し」

慶一郎「おいっ、それは言わない約束だ
ろう」

理香「もう言っちゃった(笑)」

慶一郎「理香」

結衣「…」


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