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第8章 黒い陰



理香「この前だって道端で吐くわ寝るわ
本当に大変で」

慶一郎「次の日謝っただろう」

理香「でもあれは」

結衣「ごめん、私明日早いからこの辺で
帰るね」

理香「まだいいじゃないですか」

結衣「…ごめんなさい」

篤「…」


これ以上聞いていられず
適当な理由をつけて結衣は店を出た


結衣「…」


店を出てしばらく一人で歩いていると
誰かが店から出て来た
慶一郎かも
と思い
振り返ったが…


篤「…」

結衣「…篤さん」

篤「彼氏じゃなくて悪いな」

結衣「…」

篤「家まで送るよ」

結衣「でも」

篤「アルコールは飲んでないしかわいい
部下を一人で帰らせるわけにはいかない
だろう」

結衣「…すいません」

篤「…」


結局、篤に送ってもらった結衣


結衣「…」

篤「…」


だけどその車中はお互い何も話さず
終始、無言だった


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