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第10章 再出発



結衣「…ぐすっ」

慶一郎「落ち着いた?」

結衣「うんっ…」


落ち着いてから
何故、家にいたのか聞いてみると
慶一郎も結衣同様に今朝の事が気になり
職場ではミスを繰り返し
早退したとの事

結衣と同じ理由で早退するなんて
似た者同士だった


結衣「慶ちゃん…今朝はごめんなさい…
私、本当に…」

慶一郎「もういいよ」

結衣「理香さんが私の知らない慶ちゃん
を知ってて不安になって…」

慶一郎「妬いた?」

結衣「うんっ」

慶一郎「そっか、嬉しいな(笑)」

結衣「…っ」


はにかみながら笑顔を見せた慶一郎
その笑顔がかわいくて
堪らなくなり…


結衣「!!」

慶一郎「えっ、結衣!!」

結衣「好き、好き好き、大好きっ」


呪文のように何度も「好き」を連呼し
慶一郎の首に抱き着き
床に押し倒した


慶一郎「あっ、結衣?」

結衣「すき…っ…」

慶一郎「結衣、今日は積極的だね」

結衣「ダメ?」

慶一郎「全然、ダメじゃないよ」


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