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第5章 さよなら

その日、亮は僕を激しく抱いた





何かが壊れたかとように…





力強く、でも優しい、手で…





僕はその手を手離すのが怖かった





亮がおらんくなったら、きっと僕は生きて行けない





でも、亮にバレてしまった以上





一緒にいることは許されない





こんな僕を許して下さい





弱くて、最低な、僕を…





雛ちゃんとヨコちょの携帯番号が書いてあるメモと財布を持ち





僕は亮の家を出た





もう、二度と来ない、もう二度と会うことはないやろう





さよなら、亮

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