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第7章 彼

授業が終わり皆が教室から出ていく





僕も荷物をまとめて教室を出ようとした





黄「待てや」





出て行こうとする僕の腕を掴んだ亮





黄「何もせぇへんから。座り」





青「っ…」





黄「ヤス」





荷物を持ったまま亮に背を向けて椅子に座った





黄「いきなりで悪かった。大倉からここ聞いて…やっと撮影に穴空いたからきてん」





青「うん…」





黄「ちゃんと話がしたい。ええ?」





いつまでも僕も逃げてばかりではあかん





青「うん」





黄「ありがと。とりあえずこれから仕事やから俺行くわ。今日の7時にあの居酒屋で。錦戸っちゅーたら案内される思うから」





それだけ言うと亮は教室を出て行った





青「…にしき…ど…」





亮の名字を僕は今、知った

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