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いつか手をつないで歩こう

第17章 愛してる


浩輔が携帯でどこかへ電話をかけた。

「もしもし、浩輔です。
今からそちらへ行ってもいいですか?…ええ、大切なお話がありまして。はい、じゃあ後ほど」


「浩輔…?」


不安気な私をじっと見つめ、浩輔は言った。


「美雪、これは俺達二人だけではどうする事もできない。叔母さんに何もかも話して、力になってもらおう」


「でも、もし反対されたら、どうするのっ?」

「何があっても俺は美雪と子どもを守る。だから俺を信じて」


「…わかったわ」

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