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いつか手をつないで歩こう

第6章 クリスマスの夜


お風呂から出て部屋を見回すと、
しん…と静まり返っていた。

「あれ?」


確かにさっき、浩輔が帰ってきた気配がしたのに。


そのとき私の携帯に、メールが入っているのに気づく。


見ると浩輔からで。


《今日孝宏んちに泊まる》


「えっ…」

しばらく外泊などしなかったのに、どうしたんだろう。


浩輔

教えて。


私鈍感だから気づかなかったけど、もしかして浩輔に何か我慢させてる?


そのせいで、
一人になりたい時があるのかな……。

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