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いつか手をつないで歩こう

第8章 隠せない想い


「み、ゆ、き?」

百合ちゃんが不思議そうに、私の顔を覗き込んでいた。


「…百合ちゃん、私どうかした?」

「どうかしたじゃないわよ。今日の美雪、絶対おかしい。話しかけてもずっと上の空だもん。ねえ何かあったでしょ?」

「べ、別に何もないよ」

「ウソ、隠したって無駄よ」


「隠してないってば」


百合ちゃんはほんとに鋭かった。
実は、きのうあったんだ。
百合ちゃんにも言えないことが…。

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