悪魔的ドクター
第8章 安息
――……速水side *。+†*
「…あ?」
目が覚めたが
俺は…どんな状態なんだ?
見た事のある天井があるって事は『自分の家』ってのはわかる。
あー…眠い。
寝不足からか体はダルい。
左腕を額に当て
目を閉じジッとしていると
『カチカチ』と腕時計の音が耳に入り、ゆっくりと目を開け時間を確認。
「やべッ、仕事ッッ」
時間を見るなり
一瞬で眠気で覚め
ガバッと体を起こす。
…が、寝不足の体でいきなり起きたからか、クラッと目眩がした。
最悪だ…。
左手で目頭を押さえ
『はぁ~…』と大きく溜め息を吐く。
そういえば…
今日は仕事オフだったんだ…。
助かった…。
最近休みなんてなかったから
すっかり忘れてた。
目眩が落ち着いた所で
テーブル側に向きを変えると
目に飛び込んできたのは
数々の料理。
いつ作ったのか
料理には綺麗にラップがかけてある。
咲桜ちゃんが作ったのか?
なんて家庭的な娘なんだろ。
(オッサン発言だな)
「あ、起きました?」
1人マジマジと料理を見ていた所に、水色のエプロンをつけた咲桜ちゃんが、手にサラダを持ちながら歩いてきた。