悪魔的ドクター
第13章 元カノ
***
翌朝
当直明けで公園に行くと
もうすでに柚花がベンチに座っていた。
「はぁ…」
仕事中、何度も吐いた溜め息。
今ので何回目だろうか…。
「あ、翔灯ッ」
彼女の元へと歩みを進めると
向こうも俺に気付いたらしく
ベンチから立ち上がり
こちらに走ってきた。
「逢いたかったッ!!」
そう言った柚花は
俺に抱きついた。
「…久しぶりだな」
抱きしめ返す事もなく
淡々と返事をする。
他に言う事もないから…。
少しして
ゆっくりと柚花が俺から離れた。
「元気だった?」
「…あぁ」
「手紙、読んでくれた?」
「………あぁ」
「じゃあ私と…」
「…………その事なんだが」
俺が言うべき事は1つ。
「結婚は出来ない」
「え?」
「もうお前に、2年前の様な感情はないんだ…」
「…好きじゃないって事?」
「…あぁ」
「そんな…」
柚花にとって
思いがけない返事だったんだろ。
表情は曇り
今にも泣きそうだ。
翌朝
当直明けで公園に行くと
もうすでに柚花がベンチに座っていた。
「はぁ…」
仕事中、何度も吐いた溜め息。
今ので何回目だろうか…。
「あ、翔灯ッ」
彼女の元へと歩みを進めると
向こうも俺に気付いたらしく
ベンチから立ち上がり
こちらに走ってきた。
「逢いたかったッ!!」
そう言った柚花は
俺に抱きついた。
「…久しぶりだな」
抱きしめ返す事もなく
淡々と返事をする。
他に言う事もないから…。
少しして
ゆっくりと柚花が俺から離れた。
「元気だった?」
「…あぁ」
「手紙、読んでくれた?」
「………あぁ」
「じゃあ私と…」
「…………その事なんだが」
俺が言うべき事は1つ。
「結婚は出来ない」
「え?」
「もうお前に、2年前の様な感情はないんだ…」
「…好きじゃないって事?」
「…あぁ」
「そんな…」
柚花にとって
思いがけない返事だったんだろ。
表情は曇り
今にも泣きそうだ。