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悪魔的ドクター

第2章 合コン

先生の心配を他所に
合コンは盛り上がっていた。

みんなのお酒のペースは早く
次から次へと強いお酒が運ばれてくる。


あたしはと言うと
カクテル1杯をチョビチョビと飲む程度。


先生は一切お酒には手をつけず
ずっとコーヒーだけ。
たまに怖い顔して
あたしを睨む…。

その視線が痛い…。



「咲桜飲んでる~?ほら~これ飲みなって~」


「え、ちょっとッ」



お酒によって
普段以上にテンションが高い明里は、自分が飲んでいた赤ワインを勧めてくれる。


さすがに
そんな強いのは飲めない…。



「灰皿貸して~」



すぐ目の前に座っていた男が
煙草に火をつけ吸い始めた。
正面の為
イヤでも煙はこちらに来る。


だがそれを先生が止めてくれた。



「俺と席代わって」



正面に座っていた男と席を代え
少しでも煙があたしに来ないように、気を使ってくれている様にも思えた。


しかし
今日のメンバーはみんな煙草が大好きな様で、あちこちで吸っている。


ちょっと羨ましいな…
とか思ってしまうあたしは
先生からしてみたら
裏切り者かもしれない。


年頃の女の子は
煙草に興味があるもんなんです。



それが
あんな事になるとは…
あたし自身も
考えてなかった




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