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悪魔的ドクター

第12章 姉弟

それから…

先生の悪友さんが上手に処理してくれたみたいで、ニュースにはなったけど、あたしの名前は出てこなかった。


そしてこの事件は幕を閉じたのだけど…





「服捲って」


「はッ、はいッッ!!!」



最近のあたしは
自分で言うのもアレだけど…
かなり変。


先生に会うと
なぜか動機が激しくなる…


それは
ストーカー男に感じた"恐怖"とは違う何か…。



「触れるけど平気か?」


「はい…大丈夫です」



あんな事があってから
先生はあたしを怖がらせない様に気を使ってくれている。


もうだいぶ怖くない。
先生がいるから、安心出来る。



…なのに



「やっぱり怖いか?脈が速い」



ドキドキしっぱなしで
毎回診察で先生に心配をかけている。



「だ、大丈夫!怖くないッ」


「けどなぁ…。他にどこか体の具合が悪いか?」



だから悪くないの!
怖くもないし本当に大丈夫なんですよ!


だけどあたしにもわからない。
先生に触れられるの…
イヤじゃないのに。



「何かあったら早めに言え。1人で抱え込んで、自分でなんとかしようとか考えるな」


「はい…」



やっぱり先生の優しい言葉は
あたしをドキドキさせる。

どうしてなんだろ…。






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