悪魔的ドクター
第4章 拒否
***
あたしはと言うと。
しばらく休んでから
病室を出た。
会計を済ませ
速水先生から薬をもらい
あたしが今住んでいるアパートの住所と、携帯電話の番号が書いてあるメモを渡す。
先生に『家まで送る』って言われたけど、そこまで迷惑掛けたくなかったから、あたしは断った。
外に出ても入口付近からずっと見送られたのには、正直驚く。
でもその姿が
『我が子を見送る父』みたいで、あたしは思わずクスクスと笑ってしまった。
と言っても
あたしには見送られる経験はないんだけどね。
先生があたしを心配してくれるのは嬉しいよ。
怒ってくれるのも
入院を勧めるのも
みんな、あたしの為。
わかってるよ。
だけど
あたしは
両親には頼れない。
2人共
あの子の方が大事だから…。
だから
あの人達のお荷物になんてなりたくないの。
ウザそうな顔を見るなんて
もう二度と懲り懲り。
先生
あたしはね?
強くならないといけないんだ。
1人で生きてくって
決めたんだから…
我が儘ばかり言って
ごめんなさい。
ありがとう。
あたしはと言うと。
しばらく休んでから
病室を出た。
会計を済ませ
速水先生から薬をもらい
あたしが今住んでいるアパートの住所と、携帯電話の番号が書いてあるメモを渡す。
先生に『家まで送る』って言われたけど、そこまで迷惑掛けたくなかったから、あたしは断った。
外に出ても入口付近からずっと見送られたのには、正直驚く。
でもその姿が
『我が子を見送る父』みたいで、あたしは思わずクスクスと笑ってしまった。
と言っても
あたしには見送られる経験はないんだけどね。
先生があたしを心配してくれるのは嬉しいよ。
怒ってくれるのも
入院を勧めるのも
みんな、あたしの為。
わかってるよ。
だけど
あたしは
両親には頼れない。
2人共
あの子の方が大事だから…。
だから
あの人達のお荷物になんてなりたくないの。
ウザそうな顔を見るなんて
もう二度と懲り懲り。
先生
あたしはね?
強くならないといけないんだ。
1人で生きてくって
決めたんだから…
我が儘ばかり言って
ごめんなさい。
ありがとう。