悪魔的ドクター
第5章 助け
「まずい。なんとか吸入させないと」
ひとまず車を路駐させ
吸入器を咲桜ちゃんの口に当てるが…
「ゲホッ、ゴホッ、ゴホッ…」
咳に邪魔され
吸ってくれない。
発作時に息を吸えっていうのは
確かに酷(コク)な事だ。
「死ぬなよッ」
吸入器を咲桜ちゃんの口元に当てたまま、俺は車を出した。
***
病院に到着すると
駐車場までは行かず
夜間救急外来の入り口に横止めした。
すぐさま咲桜ちゃんを横抱きし
処置室へと急いだ。
「速水先生!?」
「頼むッ!酸素と点滴用意してくれッ」
廊下で会った夜勤の看護師に
必要な物を頼んだ。
彼女を運ぶ最中
腕の中で激しく咳をする彼女は
徐々に呼吸が変わってきた。
「マジかよッ」
呼吸困難を起こしていたんだ。
「クソッ!しっかりしろッ」
咲桜ちゃんを処置室のベッドに座らせ、俺は自分の左腕を後ろにまわして彼女の体を支えた。
「先生ッ、酸素の準備が出来ましたッ」
「あぁ」
看護師から酸素マスクを受け取ると、咲桜ちゃんの口に当てる。
それから点滴も始め
脈を測りながら様子をみた。
ひとまず車を路駐させ
吸入器を咲桜ちゃんの口に当てるが…
「ゲホッ、ゴホッ、ゴホッ…」
咳に邪魔され
吸ってくれない。
発作時に息を吸えっていうのは
確かに酷(コク)な事だ。
「死ぬなよッ」
吸入器を咲桜ちゃんの口元に当てたまま、俺は車を出した。
***
病院に到着すると
駐車場までは行かず
夜間救急外来の入り口に横止めした。
すぐさま咲桜ちゃんを横抱きし
処置室へと急いだ。
「速水先生!?」
「頼むッ!酸素と点滴用意してくれッ」
廊下で会った夜勤の看護師に
必要な物を頼んだ。
彼女を運ぶ最中
腕の中で激しく咳をする彼女は
徐々に呼吸が変わってきた。
「マジかよッ」
呼吸困難を起こしていたんだ。
「クソッ!しっかりしろッ」
咲桜ちゃんを処置室のベッドに座らせ、俺は自分の左腕を後ろにまわして彼女の体を支えた。
「先生ッ、酸素の準備が出来ましたッ」
「あぁ」
看護師から酸素マスクを受け取ると、咲桜ちゃんの口に当てる。
それから点滴も始め
脈を測りながら様子をみた。