テキストサイズ

悪魔的ドクター

第6章 同棲

***


翌朝。



「んー…」



ゴロンと寝返りを打ち
ふと目が覚め、見た事ないテーブルや壁が目に入る。



「ここ…どこ?」



完全に寝ぼけていた。





すぐまた目を閉じ
しばらくして…






「そうだった!!」



ようやく思い出し
一瞬にして目が覚め
バッと上半身を起こし
青ざめた…。



「寝ちゃった…」



普通男性の家に泊まる初夜は
眠れなくて朝まで起きてるっていうのが相場なのに…


完ッッ全に爆睡してた、あたし。



『眠れない』とか自分で言っておきながら、ぐっすり眠ってしまうっていうね。


緊張感なさすぎ。




イビキとか寝言とか…
まさかあった?

聞こえてたりとか…
ないよね?




そう考えたらゾッとする。



枕元に置いていた携帯のバイブの振動が響き渡り、あたしは何気なく開いて現実に引き戻された。



「学校行かなきゃッ」



気付けば時間はすでに9時。
学校にまだ来てないあたしを心配した明里から、メールと着信が1件ずつ。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ