
R:ラブデビゲ
第10章 悪魔と天使
「―――ぁ…あ…」
目が覚めると……
私は、保健室のベッドに寝ていた…
保健室の天井を見つめ―――…
倒れる寸前の…
デビの大きな翼を思い出す…
「―――…デビ…」
うっすらだけど…
デビが私を抱き抱え…ここまで運んでくれたのは…
覚えている――――――…
リナちゃんと…長内君には…心配かけちゃったなぁ…
私は、天井を見つめたまま…
胸に手を置く―――――…
「後―――――…どのくらい…」
その後の台詞は……
口に出せなかった――――…
悪魔と、契約したのだ―――…
いい結末は…待っていない…
でも―――――――――…
デビが…
魔界で生きていくため……
必要なモノなら―――――…
いいかな?
とか…思っている――――…
私は―――――――――…
瞳を閉じて…
デビの黒く大きな翼を思い浮かべる…
