
R:ラブデビゲ
第10章 悪魔と天使
腕時計をみると――――…あと少しで午前中の授業が終わる…
私は、体のダルさは感じたが…もう大丈夫だと判断しベッドを抜け出す…
保健室には私以外居らず…
緊張感が一気に薄れた――…
私は、保健室を出ると―――…
教室に戻ろうと…廊下を歩き出した…
すると…昨日…チラリと見た白い学ランの生徒が会議室から出てくるのに出くわした――――――…
「―――…こ、こんにちは」
私は、あまりにもピシッとした雰囲気に…挨拶をした…
「―――――――…君…」
「―――…?」
私は、白学ランに圧倒されて…
固くなった―――――…
白学ランの生徒は…
私の顔をジーっと見つめる……
「あの〜…大丈夫ですか?」
私は、彼が無表情ではあるが…
私の存在にビックリしたのは確かだった…
「いや…別に――――…」
白学ランの生徒は…
私をジロジロみると…胸のクラスバッジに視線が止まった
「――――…一年生ですか…」
「は…はい…?」
彼は…そうですがと、呟くと…深呼吸をして…頭を下げた…
