
R:ラブデビゲ
第10章 悪魔と天使
私たちは…異国の香りがする学園を案内され…見学する…
「あ…君――――――…」
後ろを歩いていた私は…白学ランに声をかけられ…振り向く…
「あ…上城さん――…」
「ぇ?何故私の名を?」
「あの時…教頭先生が貴方の名前を言っていたのを…聞いてまして―――…」
上城さんは、ああ…と、思い出したかの様に笑う…
「すれ違っただけですが…知っている顔があると安心します…」
ドキンとした―――――…
綺麗な顔で微笑まれ…私は照れてしまった…
髪も…肌も…目も…鼻も…唇も―――――――…
全てが綺麗な……完璧な人間…
私達は、列の後ろをゆっくり着いていく…
「えーっと…入川さん…
変わった―――――――…
ピアスしてますね―――…」
「///!?」
私は、慌てて耳を隠す―――…
「あ…す…すみません…
我が校の校則では、ピアスやアクセサリーの類いは…禁止ですから―――…」
「…我が校でも…禁止です…み…見なかった事にしてください…」
こそこそ話す…私達は…
徐々に…列から離れていく…
「はい…解りました…秘密ですね…」
上城さんは、人差し指を口の前に持ってくると…
シーのポーズをした…
私は――――…
ホッと胸を撫で下ろす…
