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R:ラブデビゲ

第1章 召喚手違い

「こら、デビ…また麻実の部屋に入ったのか?」



「ニャ〜ん」




あれ……?


猫か――――…猫…




「居眠りも、ほどほどにな…

デビ、麻実の監視役頼むな?

しっかり、勉強をみてやってくれ」




「え?!え?お兄ちゃん?我が家って……


猫…飼ってたっけ―――…?」




兄は、呆れた顔で私の顔を覗き混む…



「何を…今さら…


デビは、子猫の時から我が家にいるだろ?


本当に…大丈夫か?熱でも有るのか?」




「え…子猫の時から?この…黒猫が?」



兄は、呆れた顔から…徐々に私を心配する表情に変わっていく――――――…




「ニャ〜…ニャ〜…」




綺麗な…黒猫だなぁ…




う゛……あれ?



そうなのかな?
おかしいのは…私かな?




「あっ…!そうだった…カモ…

大丈夫!大丈夫!」




私は、黒猫を抱き抱え…撫でた…



「ゴロゴロ…ニ〜…」



「やん!可愛い!!」




兄は、やれやれ…と…


私と、黒猫の頭を撫でて私の部屋を出ていった……



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