R:ラブデビゲ
第1章 召喚手違い
「それにしても…あの、チャラ変質者…どっから逃げた?」
「逃げてね〜よ…」
ん?!声が…した!
私は、猫を抱いたまま部屋をキョロキョロ見回した!!
「こ〜んなに可愛いのに…チャラ変質者って!!
今すぐ命奪ってやろうか!!このクソガキ!!」
は?…はい?
声が……
私の胸元から―――…する…
「――――ぇ?」
私は、抱いていた黒猫を…
見た――――――…
「…お前は…バカなのか?」
「ん!うわああああ!!猫が!喋ってる!?!!!」
私は、抱いていた黒猫をベッドに放り投げた!!
――――――――!!
すると…黒猫は…くるん…と綺麗に着地しながら――――――――――…
人の姿に変わった――――…
「ああああ…さっきの…
チャラ変質者―――…」
「だから!悪魔だ!バカ女!!」
あああああ…痛い人じゃ…なかった…
人ですらない…じゃん!!
「うわ!なんなの!マジなんなの?
猫なの?
猫悪魔なの?変態なの?!」
「おい…最後、悪口入ってなかったか?
だ〜か〜ら…お前が呪文を唱えて…俺を呼び出したんだろ?
ほら、最後まで呪文言えよ…“誓います”って―――…」