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R:ラブデビゲ

第12章 傷口と恋心

「――――…デ…ビ?」



ピクンって―――――…


彼の肩が揺れた…



彼の名前だ――――――…


あれ…凄く安心した…



あれ―――――…今日…


1日…呼び続けていた…そんな気がする…




デビ……デビ―――――…


あれ?



光の霧が……



「―――…おい…修汰…麻実を…連れてこい…


俺の目の前で―――――…麻実を高ぶらせろ―――…」




彼の提案に――――…


修汰が私を抱きしめ…床におろす…



私は、ぐったりする彼の目の前で……裸の体を……


修汰に…触られる――――…




「い…や―――――…

修汰…まって――――…」


「麻実…ごめん…

今の俺―――――…デビには逆らえないし…


この状況……止められない…」




修汰が…私の…足を開き…

間に……顔を―――――…




い―――――…いや…


違う…違う――――――…


私は、快楽の波に飲み込まれそうになるが…


彼の…辛そうな表情に…


引き戻される――――――…




彼に触れたい…



彼に―――――…触れて…


彼に…噛まれたい―――…



彼に――――――…



!!痛い――――――…



ぼ〜っとする体に…ズキン!と痛さが走った―――…



痛みを感じた場所を見ると…









小指から―――――――…



血が出ていた―――――…





と――――――――――…


次の瞬間!!




膨大な記憶が…光の霧をぶち破り!!



私の頭を駆け巡った――――――――――――――――――――――――!!



「―――――――…デビ」




「―――――――…」




記憶が…全ての記憶が…



私の中で――――――…弾けた!!







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