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R:ラブデビゲ

第1章 召喚手違い

「家族全員に、俺は可愛い飼い猫“デビ”君って事になってるから!!

四六時中!お前に張り付いてるからな!!」



私は、床にへたりこみ…


頭を抱えた……



ただでさえ…勉強も…やっとの状態の私―――――…



今は先輩への思いも…あやふやで…



勉学と恋愛とで…意外に手一杯だったのに―――――…



悪魔が…
まとわり着くなんて――――…




「え〜〜〜〜〜…勘弁してよ……


ど〜したら、貴方は消えてくれるの?」




すると悪魔は―――――…


私の前へズイっと詰め寄ると…



「それは――――――…

悪魔が満足したら……帰る…って…契約だ…」





どんどん距離を縮めてくる悪魔に……


尻で後退りをする私――…



「ま…満足って………」




「呪文のまんま…

悪魔は、ストレートだ…


“我が精を源に…力を見せよ…

我が命の欠片と交換に…願いを叶えよ――――…”って…



俺たち悪魔は……腹ペコなの…


命や…精…満足したら…解放してやるよ―――――…」





「え――――――…命…や、精…って…」




「まっ…そのその代わり、願いを叶えたり…魔力をつかったりしてやるんだら…

――――…安いもんだろ?」






悪魔は、どんどん迫り…


私を壁まで追い詰める…





「…ま…満足したら…消えるのね!?」



「ああ…約束する…

それに俺は少食だ……すぐに腹いっぱいになっちまう…」






今すぐには、消えない雰囲気に…



私は…腹をくくった―――…



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