R:ラブデビゲ
第1章 召喚手違い
悪魔は…床に落ちた本を拾い…
私に差し出した…
「なら…間に合ってますから…
お帰り下さい―――――…」
「はぁ?呼び出しておいて…それは…契約違反だ…」
「違反って―――――…知らないわよ!」
悪魔は、私から本を奪い返すと!!
最初のページを開いて突きつけた!!
「注意事項にも書いてあるだろ?
“悪魔召喚の場合、いかなる理由があろうと、契約を向こうにできない場合があるので、赤文字のおまじないは、十分注意すること!”
な?だれの――――…契約者が書いたのか、知らないが…
…よく解ってる奴が書いたらしいな…この本―――…」
「はぁ?!何!それ!!」
私は、その注意事項を…じっくり目を通した!!
「な…何よ…それ――――…」
私は、自分が安易に……悪魔を呼び出してしまった事に…気がつく―――――…
「え……じゃぁ…我が家の飼い猫ってのは…」
「嘘に決まってるだろ?
とっさの俺のアドリブってやつだ!
暗示は、朝飯前だしな……
猫の他にも色々変身できるけど――――…黒豹の方が好みか?」
「いや…黒豹を飼ってるって…無理あるから!!
って!!お兄ちゃんに暗示かけたの?!」
私は、副作用がないか不安になる―――――…