R:ラブデビゲ
第13章 取引と欠片
「――――…なんでって…
ほら、精の補充を――…」
嘘つき…なんだから…
魔力を、使ってないなら…
///切れるはずないのに…
デビは…私の頭に…手のひらをポンと置くと……
外の雨を見ながら――――…私の頭をグシャグシャっと撫でた!!
「麻実――――…小笠原の臭いがするぞ…
ここで…密会とは――――…
いいご身分だな〜〜〜…」
はぁ?
デビ――――…何言ってるの?
「小笠原先輩の…匂いって…何?
それに―――――…小笠原先輩には…幸せにしてくれる人が…いるでしょ?」
グシャグシャとした手は…まだ私の頭の上……
私は…その手に…触れてみる――――――…
「―――…それに…
会いたいと…思う相手は…もう…小笠原先輩じゃない…」
ザ―――――――…っと、
外は雨で…薄暗い図書室の…更に暗い本棚の間…
私は……デビの反応を…期待してしまう―――――…