R:ラブデビゲ
第13章 取引と欠片
ザ―――――――――――…
雨――――…
更に強くなってきたなぁ…
先輩が、図書室を出ていって―――――…もう、何分…ここにいるんだろう…
本棚と本棚の間で――――…
ぼ〜〜〜っと…外を眺める…
「――――…幸せ…かぁ…」
先輩の…厳しくも苦しい恋愛事情の一部を知っているだけに―――――――…
“幸せかな…”ってセリフに……癒された―――――…
あの時…
助けて良かった―――――…
と、自己満足してしまう…
「――――…誰が、幸せだって?」
私は、ビクン!!っと、大きく体が跳ねた!!
「!!デ…デビ!?な…何でここに!?」
振り向くと…私を呆れた顔で見つめるデビが…そこにいた…