R:ラブデビゲ
第2章 需要と供給
おかしい――――…
さっきから…ピアスが…ズキズキと痛む…
「あ…先輩―――…は?」
私は、無理矢理にでも笑顔を作り――――…
ピアスの痛みを忘れようとした…
だって!!先輩との甘い一時!!邪魔されてなるものか!!
「あ…僕は――――…ギリシャ神話の本を――――って、君…大丈夫?」
先輩は、私を心配した表情…
あれ?
結構……痛い…苦しい…
『――――――…麻実…』
はっ!!え?!何?
デビの…声が―――――…
「あっ!先輩―――…ごめんなさい!私、用事を思い出しちゃって!!
行かないと――――――…」
「え!?…君?」
私は、小笠原先輩に頭を深々とさげ…
図書室を慌てて出た―――!!
な…何?この…息苦しさ…
痛い…苦しい―――――…
『デビ――――――――――――――――――――――――――――!!』
私は、強くデビを考えていた―――――――――…!!
「あっ!語学資料室!!」