
R:ラブデビゲ
第3章 秘密と戸惑い
俺は、イライラしなが…廊下を歩く――――――…
「あ!阿久津先生!!」
「――――…ぁ、(俺か!)」
生徒に声をかけられ…俺は、笑顔を作る―――――…
「はい。どうしましたか?」
女子生徒は…もじもじしながら俺に近寄る……
「あの…よかったら…これ食べて下さい!!」
と、目の前に――――…
何やら可愛らしくラッピングした…貢ぎ物…?
「ん?これは――――…」
「あっ!先生のお口に合えばいいんですが…
///クッキーを…作りました!食べて下さい!!」
「本当に?私のために?
ありがとうございます!!有りがたく頂きますね!」
俺は、女子学生の作ったクッキーを笑顔で受け取った!!
女子生徒は、顔を赤くして…俺に頭をさげ…いなくなる…
俺は…彼女の甘い香りに…眉をピクリとあげ…見送る…
「…――――――…」
この学校の先生になって…数週間…
貢ぎ物は増えていく――…
俺は、受け取ったクッキーを…語学資料室にもって行く――――――――…
語学資料室は、微妙な人払い結界をしてあるから…
俺自身、素でくつろげる…
魔力の節約で……ゴージャスな部屋には出来ないが……
この薄暗い資料室の雰囲気も悪くないと思えてきた…
俺は、資料室の隅に設置してあった…ソファに座り…
ため息をついた――――…
「毎回、毎回――――…
うっと〜しい!!食わね〜よ!!気色悪い!!」
俺は、ゴミ箱に……受け取ったクッキーを捨て―――…
魔力で火を着けた!!
青白く燃える炎に…ゴミ箱のクッキーだけが灰となり…サラサラと消えた―――…
「クッキーだの…弁当だの…
本当に…どいつもこいつも…」
